変額年金保険は、最近テレビや新聞紙上でも盛んで宣伝しており、また銀行や証券会社も売っているのでご存じの方も多いと思います。投資型年金とも呼ばれています。
この商品の特長は、支払った保険料を将来に向けて株や債券で運用し、その成果を年金という形で受け取ろうとするものです。当然のことながら、自分で運用する先を決めるわけですから、もらえる年金の額は予想よりも多くもなれば少なくもなるということです。
昨今、この商品の販売は大きな伸びを示しています。それはひとえに銀行や証券会社が相続対策、資産運用と銘打って販売に積極的なことによります。
そこで、皆さまにはこの商品をより良く理解して、自分に合った使い方をしていただくためにも、知っておかなければならないポイントのみを整理してみることにします。
1)死亡時、払込保険料総額が支払われ、それが保険金として相続税の非課税枠に対象となるが、保険である以上、保険関係費用として、年に1.2-1.5%程度のコストが掛かる。
2)投資信託を組み込んだ特別勘定の場合、信託報酬が掛かる。
3)途中解約するとペナルティーを払わされる。
この点だけを充分に理解した上で、相続対策なり老後の資産形成に上手に利用していただきたいものです。定期預金をするつもりで銀行に行ったら「変額年金」に加入させられたというようなことは、くれぐれもないようにしたいものです。
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