TVや新聞、雑誌でおなじみのアリコの商品「お祝金付きはいれます終身保険」を例にとってその内容について考えてみます。
私のお客さんでもこの商品が入ろうかなという方が結構いらっしゃいます。そこで、この商品に加入する際に知っておいていただきたい点をいくつか上げてみます。後はお客さんの判断ですが、保険商品に限らず金融商品全般、まずはその商品の内容を良く知り吟味することが大事です。後でこんなはずではなかったと後悔しないために。
1.50〜80歳まで無診査で加入できる。
2.保険金額は病気死亡で最高200万円まで。無選択保険の通算300万円まで。
3.2年以内の死亡は払込保険料が保険金となる。つまり払った金額だけが戻る。
4.保険料の払込期間は終身。つまり一生涯払い続ける。
5.災害死亡の保障は85歳まで。保険料は、年齢に関係なく100万円に対して、月40円程度。
さて、ここで、60歳・女性が以下の内容で加入するケースを考えてみます。
| 60歳 |
女性
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月保険料
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10,748円
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保険期間/払込期間
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終身
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ASプラン
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新登場!お祝金(生存給付金)
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10年後に40万円
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病気死亡の場合
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200万円
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災害死亡の場合
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800万円
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60歳・女性の平均余命
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27.5年
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それまでに支払う保険料
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3,546,840円
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それまでにもらえるお祝金
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800,000円
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亡くなった場合の保険金
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2,000,000円
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差額(損得)
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-746,840円
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お祝金が出たり、災害死亡の特約がついて少し複雑になっていますが、平均余命まで生きたら、払い込む保険料がもらえる保険金額+お祝金より74万円以上多くなってしまいます。
いくつで亡くなるとこの保険が機能するかを計算してみました。この場合災害死亡のケースは考慮していません。災害死亡の保険金に対する保険料は、月額240円程度でしょうから、10,748円からすると極めて小額ですし、人間いつかは天に召されますが、災害で死亡する確率は極めて低いので、話を複雑にしないために、病気死亡を前提としてあります。
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経過年数
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年齢
|
損得
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経過年数
|
年齢
|
損得
|
経過年数
|
年齢
|
損得
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|
1
|
61
|
0
|
11
|
71
|
981,264
|
21
|
81
|
91,504
|
|
2
|
62
|
0
|
12
|
72
|
852,288
|
22
|
82
|
-37,472
|
|
3
|
63
|
1,613,072
|
13
|
73
|
723,312
|
23
|
83
|
-166,448
|
|
4
|
64
|
1,484,096
|
14
|
74
|
594,336
|
24
|
84
|
-295,424
|
|
5
|
65
|
1,355,132
|
15
|
75
|
465,360
|
25
|
85
|
-424,400
|
|
6
|
66
|
1,226,144
|
16
|
76
|
336,384
|
26
|
86
|
-553,376
|
|
7
|
67
|
1,097,168
|
17
|
77
|
207,408
|
27
|
87
|
-682,352
|
|
8
|
68
|
968,192
|
18
|
78
|
78,432
|
28
|
88
|
-811,328
|
|
9
|
69
|
839,216
|
19
|
79
|
-50,544
|
29
|
89
|
-940,304
|
|
10+
|
70
|
1,110,240
|
20+
|
80
|
220,480
|
30+
|
90
|
-669,280
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この数字をみますと、保険に入っていて良かったと私なりに思えるのは、63歳から75歳くらいまでに亡くなった時ということでしょうか。長生きすると損をすると分かっていて加入するのもあまり嬉しいものではありません。
そこでアドバイスとしては、後に人に残すために保険加入をお考えであれば、まず普通の保険を申し込んでは如何でしょうか。保険料は一定の年齢までに払い終わるようにし、払込保険料と保険金額を予め計算して納得できるような内容で加入することをお勧めします。そして、診査の結果、はいれないと分かったら、無選択の保険を検討してみるということでも遅くはないと思います。
TVなどの広告費の高い媒体で盛んに宣伝をしている金融商品は、その分のコストをお客さんが負担しているということをいつも頭に入れておいて欲しいと思います。
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